連日猛暑ですが、下着を着るのも暑い
ユニクロのエアリズムも
わたしはそれほど涼しく感じない💦
そもそも夏涼しい衣類とは何か
まず、通気性がある素材と形
通気性の素材とは熱を逃がし皮膚に密着しにくく風が通りやすい素材。
表面が平らで冷感のある麻、サッカーなどの畝があって密着しにくい素材。
織も粗いローンのような薄地で疎な素材。
デザイン的には開口部が大きくウエストを絞らない、とにかくゆったり
衣類の中で体が泳いでいるくらいのゆとりのあるデザインがいいでしょう。
つまり家の作りと同じで、空気の流れが起こればよい。
次に重要なのは吸湿性、速乾性。
暑いと当然汗をかくので、その水蒸気を吸収して外に逃がしてくれる素材。
天然繊維(綿麻絹毛など)や再生繊維(レーヨンキュプラなど)は吸湿性は高い。速乾性はあまりないかな
化学繊維もそれ自体は吸湿性はないが、吸湿速乾性のある構造が研究されていて侮れない。
余談ですが、登山向けの製品はとにかくスゴイ。機能性は抜群です。
ということで、暑い夏をどんな衣類で過ごせばいいかというと、
見えてもよい涼しいアンダーシャツの条件
体温がこもりやすい、首、腋窩などが大きく開いたデザイン
そうすると下着が見えることもあるので、見えてもよいシャツ。
通気性と吸湿性のある素材でアンダーシャツを急遽作ることにしました。
ランニングシャツはTシャツなんかをもとに直断ちでもいいのですが、
原型パターンを使って、ゆるみやダーツの移動の練習も兼ねてみます。
直断ちでもいいが、パターンを作ってみる
服作りで敷居が高いのは、パターン作り。
わたしも、これが一番煩わしい作業。
いいパターンさえすれば、後はミシンを踏めばいいだけの話で、あっという間に仕上がるのになぁといつも思うものです。
でもパターンを書き慣れると思うようなデザインでお洋服ができるので、これは理屈だけでも知っておくべき。
ので、パターンをつくるには
- 原型を使う方法
- 市販のスタイルブックから付録などを写し取る方法
- 一般的な囲み製図(直線的な服を作る場合はほぼこの製図)
- お気に入りの服から寸法を測り囲みながら製図していく方法
この中で、2 付録などを写し取るのは、経験上意外にスムーズにいかない。
なぜかというと、雑誌の付録などについているパターンはたくさんありすぎて、まず目的のものを探すのが大変。
サイズの見間違いも多くて、年々億劫で辛い作業になっている。
自分サイズの原型を作ってみる
今までの経験では、やはり自分サイズの原型を一つ作っておくというのが、色々と応用も効くのでいいと思います。(すでに作図したものが売られていて、これを使うのが便利)
これらのパターンの色々な操作方法については
「誌上・パターン塾」このシリーズがわかりやすい。
原型も一から製図してもいいですが、そのままトレースすればいいようになっています。
とりあえず、原型どおりのものを作って着てみましょう。
自然とゆるみの感覚やギャザーや切り替えの感覚が養われます。
自分に合った補正を原型上でしてみるのはとても参考になります。
これを利用して、9号サイズのランニングシャツをつくってみた。
婦人服原型9号の前身ごろは胸の脇ダーツを閉じて、バストポイントから裾に開いただけ
後ろは肩ダーツを閉じて、そでぐりを開いたもの。
といっても今回は不精にも前と後ろは同じ。ランニングだからね。
肩下がりなどの影響はほとんどないし、フィットさせたくないのであえて前見頃のパターンを後ろにも使ってみたけど、いいと思います。
素材はスケスケの綿ローンです。めちゃくちゃ涼しい。
えりぐり、そでぐりラインは当たりを付けて、一気にローリングカッターで直断ちしてます。
丈はウエストラインより、10~15㎝下げた丈です。
縫い代はロックミシンでひとえに折ってミシンがけしてます。
これを5枚ほど作ってとりあえずは今夏はいいかもです。
ランニングシャツなので、どうとでもなるけれど、ガーゼのような薄く通気性、吸湿性のよい素材は夏に最適です。
少しづつパターンを変えてみて一気に5枚縫いました。
原型があると直断ちするにも、おおよそがつかめるわけです。
次回は原型をそのまま縫ってみて、ゆるみや補正も考えてみたいと思います。
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