和服のリメイク初心者 事前に知っておきたいこと 注意すべき点

裁縫

和服文化は残したいものの…

わたしは着物を着ない女性は損をしていると常々思っている。

でも明らかに需要は減っていて、反物や古着は絹織物なのに、バカ安です。

わたしも驚くような低価格で絹織物をゲットできて洋服にリメイクしたりしています。

材料費が安くつくなどの和服反物利用のメリットは結構大きい。

お裁縫初心者でこれは使わない手はない!

リメイク本も数冊買って読みましたが、どれも一長一短ありました。

とりあえず、自分が思う

リメイク初心者が知っておくといいことをまとめてみました。

これから本格的に作る予定なので、良い知恵などあればご意見くださいね♡

和服をほどくと…和服の構成と注意すべき点

まず、和服をほどくとほぼ長方形の布地になるので、リメイクに向いている。

和服は、以下のような構成になっています。

袷の着物の場合は裏(胴裏や八掛など)もデザイン性がある布で利用価値が大きい。

曲線的立体的な洋服と違って、反物(36~38㎝幅で11m)で、平面的直線的な構成になっている。

引用 実教出版「ファッション造形」

繊維の特徴と扱い

ほどいた後に必ず、繊維に適した水洗いが必要です。

そのためにもおおまかな繊維の特徴と扱いを知っておいた方がいいです。

  • 洗濯機の弱水流で。絹やウールでも日常着にしたい場合は普通に洗って弱り感などの様子を見る。
  • レーヨンは水にぬれると弱る繊維なので、注意が必要。
  • 綿 麻は水にぬれると強度が増す繊維
  • 絹織物(タンパク質繊維)は紫外線と湿度による劣化が心配されるので扱いに注意。弱っている場合は再生後の用途に気を付ける。中性洗剤を使うのが安全。

とはいえ、いつも中性洗剤でしか洗えないものは日常着としてはどうなんだろうと思う。洗わなくてもよい工夫をした方がよい。もともと和服は洗濯を繰り返すないので、和服のかけ襟のような合理的なものが欲しいところ。

  • 絹織物で、劣化している場合はそのままでは再生が難しくなる

※合成繊維かどうかわからない場合は、

  • 布端を燃やしてみる。合成繊維の場合は、燃えカスが固いのが特徴。
  • 絹に似ているアセテートの素材も多いが、燃えかすは硬いのですぐわかる。匂いも特徴的
  • 再生繊維(キュプラ、レーヨン)は紙のように燃える。これも水洗いに不適
  • 合成繊維なら扱いは簡単。アイロンかけに若干の注意

特に天然繊維(絹、羊毛、綿麻)は吸湿性肌さわりよしで日常着に適しています。

おおまかなパーツ

  1. 前見頃と後ろ見頃(肩でつながっている)36㎝×3mくらいが2枚
  2. おくみという前身ごろに付属する部分 (130㎝~140㎝)×(18~20㎝)が2枚
  3. そで(36㎝幅×1mほど)が2枚
  4. 襟とかけ襟

デザインや縫製でのポイントとメリット、デメリット

デザインポイントとメリット

デザインは和服の直線的なよさを活かしたものがよい。

しかも和服ならではの独特な柄を活かすような単純なデザインがいいと思う。

パターンを作図するより、直裁ちのデザインが適している。

耳の部分をうまくつかうと縫い代の始末が省略できる。

裁ち目も一方の耳で折ふせ縫いができる

直裁ちの場合も折り積もって裁つことができて場所をとらない。

おくみは半幅(18~20㎝)になっていることが多いので、この部分をうまくデザインに活かす。

デメリット

下手前の反物ではあまり見かけないが、古着をほどく手間と、よくよく見ないと傷汚れを見落としがち。

何度か裁った後に傷に気づき適当にダーツをとってごまかしたり、上からベルトなどのアクセントになるものをかぶせたり、色々と工夫すれば、面白いものはできるが、事前チェックを怠りなく。

大正期昭和初期の銘仙など柄は面白いが、保存状態が悪く劣化が見た目より大きい場合は腰の部分など力のかかる箇所は補強が必要。さらに洗濯する際は十分注意する。

絹織物は寿命が100年と言われているので、やはり劣化には充分注意が必要

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